ポール・オースター
Paul Auster (1947-)

オースターは人生についてのストーリーテラー。主人公はとんでもない偶然のせいで思いがけない人生の局面を迎え、破滅したり成長したりします。とても人気がありますね。

<小説・詩集>

『シティ・オブ・グラス City of Glass』(1985)山本楡美子・郷原宏訳、角川文庫.

ニューヨーク三部作の第一作、鏡の街。

『幽霊たち Ghosts』(1986)柴田元幸訳、新潮文庫.

同じく三部作の第二作。探偵のお話。これは出来のいい漫画にもなってます。

『鍵のかかった部屋 The Locked Room』(1986)柴田元幸訳、白水Uブックス.

三部作の最終篇。息詰まるお話です。

『最後の物たちの国で In the Country of Last Things』(1987)、柴田元幸訳、白水Uブックス.

終わりつつある世界で希望を求める女の人の話。異色作ですね。

『消失 ポール・オースター詩集 Disappearances: Selected Poems』(1988)、飯野友幸訳、詩潮社.

『ムーン・パレス Moon Palace』(1989)柴田元幸訳、新潮文庫.

傑作青春小説。劇にもなります。『ライ麦』より断然こっちを私は取ります。

『偶然の音楽 The Music of Chance』(1990)柴田元幸訳、新潮社、1998年。

中年男の放浪小説。心温まります。

『レヴァイアサン Leviathan』(1992)柴田元幸訳、新潮社、1999年。

小説家である語り手が死んだ友人との複雑な関係について語ります。しかし語り手が限定されているのがおしい。たいへん面白いのですが。

『ミスター・ヴァーティゴ Mr. Vertigo』(1994)

『Timbuktu』(1999)


<エッセイ>

『孤独の発明 The Invention of Solitude』(1982)、柴田元幸訳、新潮文庫.

これはほとんど小説です。オースター随一の傑作。書くことと生きることの思考が美しい文章に凝縮されています。手元に置いておきたい一冊。

『空腹の技法 The Art of Hunger: Essays, Prefaces, Interviews』(1992)柴田元幸/訳 畔柳和代/訳新潮社2000年

これは確か最近翻訳が出ました。

『その日暮らし Hand to Mouth』(1997)

<脚本>

『スモーク&ブルー・イン・ザ・フェイス Smoke and Blue in the Face』(1995)柴田元幸ほか訳、新潮文庫.

映画の脚本。どちらも出演メンバーが豪華だし、手作りなノリが楽しい映画です。

『ルル・オン・ザ・ブリッジ Lu Lu on the Bridge』(1998)畔柳和代訳、新潮文庫.

オースター監督の映画脚本。関係者インタビューが、映画制作の世界をのぞけて面白い。


<リンク>

Paul Auster: A Brief Biography

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