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なんだかこのページに来る人は大学の四年生の人が多いみたい。卒論書く段になって急いであちこちのウェブを探していて、ここにひっかかったんだろうか。ま、ウェブになんかろくな情報はないですよ。それに、今さら急いでウェブごときで手に入る情報を探しているなんて、もうどうしようもないですな。 まあしかし、困ったときにはおたがいさま(以下略)。
論文を書くのは作業です。その作業のうち四割を占めるのが参考文献など資料集めです。これは時間もかかるし、お金もかかります。専門書は高いし、論文をコピーするにもお金がかかります。いっぱいお金をかけてから取り組むか、ちょこちょこと資料をゆっくりそろえながら少しずつ集めていくか、どちらでもお好きなように。卒論なら、この作業は提出の一年ぐらい前にははじめるでべきです。本はWEBCATで探せます。新刊ならAmazonで探して買いましょう。雑誌論文ならたいがいの大学の図書館のホームページにきっと大宅壮一文庫の検索があったり、国内雑誌論文検索なんてコーナーがあって、そこから検索できます。たいていは、大学のなかでしか検索できません。学校で検索して、結果を印刷しておきましょう。いくつかのキーワードで検索するのをお忘れなく。やり方がわからなかったら先輩に聞こう! さて、残り二割はその参考文献を読み込む作業です。そしてあと三割は自分が選んだテキストを読む作業。この二つの作業をどれだけ緊密に連携しあいながらできるか、に本文のできが決まります。最後の一割は注をつけたり、文献リストをつくったり、書式を整えたり、要約をつくったりする作業になります。要約は提出が義務づけられていなくても、作りましょう。ある程度できあがった段階ですこしずつ要約を考えましょう。要約が簡潔な、筋の通ったものにならないということは、本文のできが悪いと言うことです。できがいい論文は一本の筋が通っているものです。 書いている最中は健康に気をつけましょう。体がしっかりしていないと書くことはできません。とくに下半身が大切だね。走りこみを毎日朝五時に起きて一年続けると、長いものが書けるでしょう。息抜きも大切。お金がかからない息抜きと言えば、お風呂とか、テレビとかかな。テレビは三十分ぐらいのアニメが経済的です。漫画はお金がかかるよね。お風呂は健康にもいいのです。書いていると、腰が痛むので、お風呂や、できればサウナに入って、冷えて固まった筋肉を暖めて、柔らかくしてやる必要があるのです。ちゃんとお風呂に入っていないと、熟睡もできません。熟睡ができないと、はかどりません。お風呂は何より大切です。 書くために必要な文献は、一にテキスト、二に直接関係のある参考文献、三に直接関係はないけれど常識を補足するために必要な本、これは新書とか、大きな事典などになるでしょう。四は各種辞書です。これは書くときに必要になります。日本語の概念を使うときには古語辞典や、語源辞典がいるし、漢和辞典にも二種類あって、 古典漢文から日本の漢字をとらえた角川の『新字源』らの系列と、日本語として漢字・漢語をとらえなおしている『岩波新漢語辞典』とかの系列があって、どちらも必要です。同じ言葉を引く場合にもいろんな辞書にあたる必要があると言うわけです。 三の大きな事典をうまく使いこなすのも、とっても重要です。基本的なことを知らないで論文を書いていると、目も当てられないものになってしまいます。いろいろな専門分野ごとに専門の事典があるはずです。これもいくつかの種類のものを、しかもいろんな項目を読む必要があります。自分の専門の歴史とかにも、ある程度は知識がないと、論のはこびがうまくできないでしょう。大きな視点をもち、自分の問題をその大きな問題からつかむためには、こうした地味な作業がかかせません。今日の大学教育には、こうした基礎的な教育が欠けていることが多いので、これをきちんとできるのかが実は大きな分かれ目になるのでしょう。
論文を書くために参考になる本 山内史朗『ぎりぎり合格への論文マニュアル』平凡社新書、2001
伊丹 敬之『創造的論文の書き方』 有斐閣 ; ISBN: 4641076499 ; (2001
フランス現代思想と現象学のぺえじの論文作成の手引きは必読。 ここもよい。
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