1930年〜1947年の映画
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1929 アメリカで第一回のアカデミー賞

ジガ・ヴェルトフ『カメラを持った男』1929

フセボロド・プドフキン『アジアの嵐』1929

ジャン・エプスタイン『大地の果て』Finis terrae、1929

セルゲイ・エイゼンシュタイン『前線』1929

ジャン・グレミヨン『灯台守』Gardiens de phare、1929

G・W・パプスト『パンドラの箱』(脚本) ラディスラオ・ヴァホダ、(出演) ルイズ・ブルックス、カール・ゲーツ、フリッツ・コルトナー、フランシス・レドラー・ドイツ・90分、)1928年

伊藤大輔『丹下左膳』1928

ビクトル・シェーストレーム『風』The Wind(脚本 フランシス・マリオン、原作 ドロシー・スカボロー、撮影 ジョン・アーノルド、美術 セドリック・ギボンズ、出演 リリアン・ギッシュ / ラース・ハンソン / モンタギュー・ラヴ / ドロシー・カミング / エドワード・アール / ウィリアム・H・オーラマンド)USA、88分、1928

 文庫版の『映画千夜一夜』下巻の表紙の写真にも使われているこの映画。これはもうごい迫力のある、リアリズム映画です。なんだかひどく風の強い西部の砂漠のようなところに嫁いできたリリアン・ギッシュが、家の中まで吹き込んでくる風と砂とに苦しめられるという話です。これを見てびっくりしたのは、この時代にこんなリアリズムの映画があったのかということです。シュトロハイムなんて目じゃないと思います、ほんとに。
 最近の映画史ではなんかちょっと無視されていて不思議なんだけど、この監督、スウェーデン人なんです。で、これも当時さかんだったスウェーデン映画のいいとこを持ってきたという作品らしい。スウェーデンでは当時のイタリア映画なんかと同じく、ロケが基本で美しい自然を背景にした映画が多かったらしいんだけど、日光が弱いので、影と光にはだいぶん気を使って撮影されていたらしい。そういう白黒の手法がのちの映画にかなり影響を与えているらしいんですね(飯島正『映画のあゆみ』より)。なので、スウェーデン人の撮ったこの映画がシュトロハイムよりずっとリアリズムだっていうのは、映画史的にも正当なことなんだろうと思います。最近そういう話あんまり聞かないのは、やっぱり昔の映画が忘れられて行きつつある証拠なのかなあ。
 まあとにかく、ここで吹いている風の勢いはほんとにすごいです。南のほうに住んでいる人で、台風のほんとの怖さを知っている人ならわかる、あの風の家をも傾けてしまうそうな勢い。そういうのがほんと撮られているのね。これ、ほんとにどこで撮影したのかなあ。風の映画ってほかに見たことないので印象に残っています。

マルセル・レルビエ『』1928

グレゴリ・ラ・カヴァ『娘十八冒険時代』1928

ジョセフ・フォン・スタンバーグ『紐育の波止場』1928

ジャン・グレミヨン『マルドーヌ』1928

アレクサンドル・ドフチェンコ『武器庫』Arsenal、1928

セルゲイ・エイゼンシュタイン『十月』1928

アレクサンドル・ドフチェンコ『ズヴェニゴーラ』Zvenigora、1928

ジャン・エプスタイン『アッシャー家の末裔』1928

ヨーエ・マイ『帰郷』1928

カール・テオドール・ドライヤー『裁かるゝジャンヌ』LA PASSION DE JEANNE D'ARC(脚本: ジョゼフ・デルテーユ、カール・テオドール・ドライエル、撮影: ルドルフ・マテ、出演: ルイーズ・ルネ・ファルコネッティ、ウジェーヌ・シルバン、アントナン・アルトー)、 フランス、1928

 映画史上最も緊張感溢れる一本。 というか、映画史上、最もクローズ・アップが多いことで有名。こんだけクローズ・アップされると普通飽きるものだけど、この映画ではテンションが全く落ちない。そしてただただ異様な迫力がある。もうね、ジャンヌ・ダルクものでこれ以上のものは絶対他にないと思います。その映画史的な意味についてはドゥルーズの『シネマ』一巻を参照のこと。
 さて、このドライヤーという人はデンマーク人です。デンマークは無声映画時代、スウェーデンなんかと同じくかなり映画が盛んだった国。でも、デンマーク映画には全然詳しくないので、この映画がデンマーク映画とどういう関係にあるのかは分かりません。しかしこの作品は、むしろ、フランスの前衛映画との関連が強いです。
 一般には「フランス戦前派」と呼ばれるこのグループは「純粋映画」という主張を掲げて、映像のもつイメージそのものの力を引き立たせようとしました。この運動は白黒映画時代においてもっとも芸術的なものだったんだろうけど、もちろん興行的には成功しなかった。でもこの映画は普通の映画館で上映されたっていう、珍しい純粋映画。
 主演の女優さんも素晴らしいし、カメラマンも素晴らしいのだけど、アルトーがちょっと出ているっていうのがネタとしては注目しどころ。アルトーはもともと俳優で、けっこう映画なんかにも出ているんですね。この時期の文学者というのは今から考えるとかなりモダーンだなあ。

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1927年(アメリカで世界初のトーキー映画『ジャズ・シンガー』公開)

ムルナウ『サンライズ』1927

ルネ・クレール『イタリア麦の帽子 Un chapeau de paille d‘Italie』1927(70分)

 

アベル・ガンス『ナポレオン』1927

フセボロド・プドフキン『聖ペテルブルクの最後』1927

ビクトル・シェーストレーム『真紅の文字』The scarlet letter(製作 ビクトル・シェーストレーム、脚本 フランシス・マリオン、原作 ナサニエル・ホーソン、撮影 ヘンドリック・サートフ、衣装 マックス・リー、出演 リリアン・ギッシュ / ラース・ハンソン / ヘンリー・B・ウォルソール / カール・デーン)USA、1926(89分)

 どうも題をつけた人はこの原作が『緋文字』という訳で一般的なことを知らないのかなんかなんでしょう。でもこの名作の映画化として残っているものではこれが最も古いもののひとつ。それだけに、服装とかもけっこうそれらしい、あるいは清教徒的な信仰心なんかもちょっとそれらしく描かれているような気がする。まあ、たいへん抑制された古典的な語り口なんだけれど、それがかえって原作の雰囲気を伝えているのではないでしょうか。ラース・ハンソンは『風』でもギッシュと共演している人。
 リリアン・ギッシュは化粧の濃い顔してるけど、気品があってなかなかに美しい。あと、途中で帰ってくる夫がどう見てもドワーフにしか見えないのが笑えます。ああいう人ってほんと実在するんだ。ラース・ハンソンも迫力ありますね。たまに見られるロケも明るい場面を映画に付け加えていて、いい味を出しています。スウェーデン映画っていうのは、映画史的にけっこう大きな影響を与えているような気がするんですが、どうでしょうか。

フリッツ・ラング『メトロポリス』1926

アラン・クロスランド『ドン・ファン』1926

ヴェルトフ『世界の六分の一』Shestaya chast mira、1926

ムルナウ『ファウスト』1926

ムルナウ『タルチュフ』1926

フセボロド・プドフキン『』Mat(脚本 ナターン・ザルヒ、原作 マキシム・ゴーリキー、撮影 アナトリー・ゴルブニヤ、出演 ヴェラ・バラノフスカヤ / ニコライ・バターロフ / アンナ・ゼムツォワ)ソ連、1926(86分)

 エイゼンシュタインと並ぶソ連映画の父。映画は『母』だけども。原作はゴーリキーの「ストライキ」だったかな。とにかくストライキが厳しく禁止されている時代の暗いお話しです。まあゴーリキーだからね。原作はとても長いみたい。
 お話しはすごいありきたりなもので、飲んだくれの父が体制側に雇われて、その息子がストライキする側。で、父親は事故で死んで、息子がその罪に問われる。まあなんとも悲惨きわまりないところに、追い打ちをかけるように愚かな母が息子を裏切ってしまう行動をとっちゃう。んで、最後は真実に気づいた母が目覚めて、刑務所脱走の騒動の中、なんかの旗をかかげたまま騎馬隊に踏みつぶされる。まあこれだけ悲惨な話をよく思いつけるもんだよ。だからゴーリキーってあんまり読むきしないのね。
 まあ、白黒に無声映画なので、この時代の映画の独特の雰囲気というのを楽しむ映画です。ただ、こういうのを見ると、映画におけるリアリズムっていうのが、社会の現実を描くという意味での現実主義から発展してきたものなんだなあということを感じたりします。同時代のドイツ映画なんかとはえらい違いです。無声映画時代は、国によって撮られるジャンルがはっきり別れているという点で、興味深いですね。

ジャン・ルノワール『女優ナナ』1926

チャップリン『黄金狂時代』1925

賀古残夢『孝女白菊』1925

ジョン・フォード『香りも高きケンッタキー』1925

エヴァルト・アンドレ・デュポン『ヴァリエテ』ドイツ、1925

セルゲイ・エイゼンシュタイン『戦艦ポチョムキン』1925

エリック・フォン・ストローハイム『グリード』Greed(出演/ギブスン・ゴーランド ザス・ピッツ)、1925(110分)

フランク・ノリスの小説『マクティーグ』を映画化した傑作。平凡な大男が妻の貪欲と戦い苦しみぬく様をリアルに描く。但し現行版は現存しない監督編集版の半分以下の長さだ。

ラング『ジークフリード(「ニーベルンゲン/ジークフリート」「ニーベルンゲン/クリームヒルトの復讐」)』1924

畑中蓼坡『街の子』1924

ムルナウ『最後の人』1924

マルセル・レルビエ『人でなしの女』L'Inhumaine、1924

ジャン・グレミヨンJean Grémillon『メカニックなフォトジェニー』1924

D・W・グリフィス『素晴らしい哉人生』Isn't Life Wonderful、1924

 フランク・キャプラにも似た題名の映画があるけど、あれとはぜんぜん別。どうやら一次大戦後ドイツに渡ってきたアメリカ人たちの話らしい。一緒に渡ってきた孤児のインガと教授の息子ポウルが貧しさを克服しつつ愛し合っていくという、なかなか涙ぐましい話。
 二人は貧乏だから周囲が結婚させてくれないので、それならということでポウルが倉庫の中に無理矢理じゃがいも畑を作って、できたジャガイモをリヤカーでごろごろ林の中を引いて売りに行こうと、飢えた労働者たちに群がれて奪われたりするシーンなんかはかなり美しかったり強烈だったり印象的だ。それにもめげず、ついにポウルが小屋を建てるのだけれど、それがけっこうぼろぼろのほったて小屋で、それをポウルとインカが見て大喜びするシーンなんかも、痛々しいけれど微笑ましく、ささやかな幸せのすばらしさを伝えている。

デミル『十誡』1923

ルネ・クレール『眠れるパリ』1923

ジャン・エプスタイン『ベル・ニヴェルネ−ズ号』La Belle Nivernaise、1923

ジャン・エプスタイン『まごころ』Coeur fidèle、1923

ムルナウ『ノスフェラトゥ』1922

フリッツ・ラング『ドクトル・マブゼ』1922

モーリス・トゥールヌール『ローナ・ドゥーン』1922

トム・フォーマン『影に怯えて』1922

カール・ハインツ・マルティン『朝から夜中まで』1922

アベル・ガンス『鉄路の白薔薇 La Roue』1922(196分)

シュトロハイム『愚なる妻』Foolish Wives、脚本・原作 エリッヒ・フォン・シュトロハイム、撮影 ベン・F・レイノルズ / ウィリアム・H・ダニエルズ、美術 リチャード・デイ / E・E・シェリー、音楽 シグモンド・ロンバーグ、出演 エリッヒ・フォン・シュトロハイム / ミス・デュポン / ルドルフ・クリスチャンズ / モード・ジョージ / メイ・ブッシュ、デイル・フラー、USA(ユニヴァーサル)、1922

 映画初期の伝説的名作の一つ。しかし1922年に公開されたバージョンと今のバージョンではだいぶん異なっていて、カットされている部分は淀川さんが『淀川長治映画塾』で語ってくれている。それによると、ラストのシーンなんかはかなりカットされているらしい。なので、最後の方はちょっと意味不明になっている。それにしても、いつカットされてしまって、なぜそれしか残っていないのだろうか。
 それでも、映画史に残る名シーンのいくつかは今でも観ることができる。汚い顔した女中のデイル・フラーがのぞき穴から覗き見するところ、彼女が爪を噛むシーンのアップ、そして彼女によって火事を起こされ、シュトロハイムとミス・デュポンがバルコニーで衆人のさらし者になるところ、それにカジノのルーレットのシーンなどなど。なかなか展開が予想外で今でもみていてけっこう面白い。
 しかしこの映画も、『イントレランス』と並んでお金を使ったことで有名な映画で、ユニヴァーサルはこれで倒産しかけたらしい。なにしろ、モンテカルロになるというホテルとか、部屋の中のシャンデリアとか電話とかエレベーターまで全部作らせたらしい。今の映画製作でもそんな無茶苦茶なお金の使い方はしないっていうのにね。

D・W・グリフィス『嵐の孤児』1921

ローランド・Y・リー『海上の猛獅子』1921

F.V.ムルナウ『吸血鬼ノスフェラトゥ』1921

カールハインツ・マルティン『朝から夜中まで』VON MORGENS BIS MITTERNACHTS((脚)カールハインツ・マルティン、ヘルバート・ユットケ、原:ゲオルク・カイザー、撮:カール・ホフマン、美:ロベルト・ネッパッハ、出:エルンスト・ドイッチュ、エルナ・モレナ、ローマ・バーン、アドルフ・エドガー・リホ、フリーダ・リヒャルト)イラグ・フィルム、69分・18fps・35mm・白黒、1921

『カリガリ博士』と並ぶ表現主義映画の傑作。銀行の出納係が大金を着服して身を滅ぼすまでの軌跡が、『カリガリ博士』以上に徹底したスタイルで描かれる。

マルセル・レルビエL'Herbier『エルドラド』1921

フレッド・ニブロ『奇傑ゾロ』1920

D・W・グリフィス『東への道』1920

 氷のかけらの上でリリアン・ギッシュが寝ていて、それが川を流れていくという、ちょっと想像を絶するシーンがあるというグリフィスのメロドラマ。

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1919『カリガリ博士』が芸術至上主義運動を巻き起こす。

ヴィーネRobert Wiene『カリガリ博士』1919

D・W・グリフィス『散り行く花』Broken Blossoms(出演/リリアン・ギッシュ リチャード・バーセルメス )USA、1919(69分)

リリアン・ギッシュの可憐さが忘れがたいメロドラマの傑作。仏教を広めようとする中国留学生はロンドンで志を失うが、父親に虐待される薄幸の少女と出会い、心を打たれる。

D・W・グリフィス『スージーの真心』1919

 グリフィスは『国民の創世』と『イントレランス』が有名だけれど、実はメロドラマ作品にこそ彼の本領はあって、今みても美しい傑作がいくつかある。何しろ、多くの作品で美しいリリアン・ギッシュが全開になっているのを見逃すころはできないでしょう。
『スージーの真心』はリリアン・ギッシュがほんとにかわいい名作。ギッシュ演じるスージー・メイ・トルーハートが隣りの家の少年ウィリアム・ジェンキンスのため働いて働いて学費をかせぎ、大学に行かせるが、当の相手はそのことを知らずほかのベティという女性と結婚するが、結婚相手は浮気な女性で、ついにはスージの真心に気づくという話。このベティが死んじゃう過程もけっこうすごくて、なんか家に入れない間に雨に濡れて肺炎かなんかで死んじゃんだよね。

グリフィス『世界の心』Hearts of the World、1918

セシル・B・デミル『小米国人』1917

D・W・グリフィス『イントレランス』1916

 

 ほえーと、そのすごさを見る前からたっぷり聞かされていたとしてもやっぱり、ほえーとなってしまうトンデモない1916年公開の映画。セットというか、バビロニアの再現模型建築が驚きで、そこを舞台に戦闘シーンがあるというのもびっくり。今から見ると激しい戦闘シーンではないけど、本物っぽい攻城タワーがぶっ倒れるんだからね。んで、有名な四つのエピソードがここまでのスピードで交替しつつ語られるっていうのもすごい。『国民の創世』でもいくつもの人物の行動が交互に語られるという技法がすでに使われていたんだけど、ここでは時空を越えてどんどん語られる。んで、クライマックスになるとそれらのエピソードが 収斂していくし慌ただしいわで、もう大変。現代のスピーディーな映画に慣れた目で見ても、けっこう忙しくってついていくの大変なので、公開当時の人々についていけないのはもう当然だと思います。グリフィスつうのはとんでもない人だったんだなあ。まあ、彼のほかの映画ではこんなに忙しいことはないみたいだけどね。
 印象に残るのはコンスタンス・タルマッジ演じる山の娘さん。気性が激しいだけでなく、勇敢に戦うわ、死んでいるシーンは一番絵になっているわで、見所たくさん。リリアン・ギッシュは顔もほとんど映ってないの。
 んで、この映画に関してはいろんな伝説があって、それだけでもう楽しい。この時代にこれだけのお金(つっても想像すらつかないけど・・・)をかけた大作映画作ったってだけでも歴史的だしね。映画大好きなスティーヴ・エリクソンはこの映画とグリフィスをちょっとモデルにして、ある映画監督についての話を『彷徨う日々』に書いたりしていて面白いので、ぜひ読んでください。

D・W・グリフィス『国民の創世』1915

レジナルド・バーカー『山賊と牧師』1915

Christy Cabanne『イーノック・アーデン』(出演=D・W・グリフィスほか)1915

D.W.グリフィス『ホーム・スイート・ホーム』Home, Sweet Home(出演:リリアン・ギッシュ、 H.B.ウォルソール)1914(48分)

「ホーム・スイート・ホーム(埴生の宿)」の作曲家ジョン・ハワード・ペインの生涯を描く伝記映画。世界を旅するペインの帰りを家で待つ恋人を後の大女優ギッシュが演じる。

D・W・グリフィス「大虐殺」1913

ロベール・ブレッソン『ブローニュの森の貴婦人たち』『田舎司祭の日記』『スリ』『ジャンヌ・ダルク裁判』『湖のランスロー』『バルタザールどこへ行く』『ラルジャン』
ドライヤー『ヴァンパイア』『怒りの日』、ラング『タブウ』、スノウ『波長』、スタンバーグ『ブロンド・ヴィーナス』、ヴァルダ『ラ・ポワント・クールト』『幸福』、カサヴェテス『アメリカの影』『トゥー・レイト・ブルース』『フェイシズ』『チャイニーズ・ブッキーを殺した男』『グロリア』、ヴィンセント・ミネリ『ヨランダと泥棒』『踊る海賊』『悪人と美女』『長い長いトレーラー』『炎の人ゴッホ』『恋の手ほどき』『黙示録の四騎士』(1961)『晴れた日に永遠が見える』

シュトロハイム『愚かなる妻』『ケリー女王』『グリード』『アルプス颪』『メリー・ウィドー』『結婚行進曲』、ブニュエル『黄金時代』『忘れられた人々』『スサーナ』『この庭での死』『ナサリン』『ビリディアナ』『皆殺しの天使』『小間使いの日記』『銀河』『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』


ヴィダー『白昼の決闘』『森の彼方に』『ルビイ』、ニコラス・レイ『危険な場所で』『大砂塵』『追われる男』『理由なき反抗』『暗黒街の女』『エヴァグレイズを渡る風』『バレン』『キング・オブ・キングス』、ジョセフ・ロージー『非情の時』『地獄に落ちた亡者たち』『召使』『唇からナイフ』『秘密の儀式』『夕なぎ』『風景の中の人物』『パリの灯は遠く』『ドン・ジョバンニ』『鱒』

フォード、デミル『十誡』『サムソンとデリラ』、キートン『恋愛三代記』、ジョン・ヒューストン『アスファルト・ジャングル』、ホークス『暗黒街の顔役』『果てしなき蒼空』『ピラミッド』、ヴィダー『群衆』『街の風景』『麦秋』『アメリカン・ロマンス』

ラング『怪人マブゼ博士』『M』、チャップリン『サーカス』

カザン『波止場』『エデンの東』『ベビイ・ドール』『アメリカ・アメリカ』、アーサー・ペン『フォー・フレンズ』

チャップリン『勇敢』『担え銃』『巴里の女性』『黄金狂時代』『街の灯』『モダンタイムス』『独裁者』『殺人狂時代』『ライムライト』『ニューヨークの王様』、ルビッチ『パッション』『寵姫ズムルン』『デセプション』『生活の設計』『蒼髭八人目の妻』『生きるべきか死ぬべきか』、ジョン・ヒューストン『マルタの鷹』

ラング『理由ある疑惑の彼方に』、ホークス『三つ数えろ』『赤い河』『僕は戦争花嫁』『紳士は金髪がお好き』『リオ・ブラボー』『エル・ドラド』『リオ・ロボ』『赤ちゃん教育』『教授と美女』、アンソニー・マン『裸の拍車』『西部の人』、ペキンパー『ダンディー少佐』『ワイルドパンチ』、ペン『小さな巨人』

キートン『マイホーム』『案山子』『ザ・ハイ・サイン』『鍛冶屋』『荒武者キートン』『探偵学入門』『海底王キートン』『西部成金』『健闘屋キートン』『将軍』『蒸気船』『カメラマン』

エイゼンシュタイン『メキシコ万歳』『ストライキ』

ヘルツォーク『闇と沈黙の国』ほか

マルクス兄弟『けだもの組合』『マルクス一番乗り』、ヒッチコック『リング』『ゆすり』『39夜』『間諜最後の日』『サボタージュ』『海外特派員』『スミス夫妻』『疑惑の影』『汚名』『舞台恐怖症』『見知らぬ乗客』『私は告白する』『ダイヤルMを廻せ!』『ハリーの災難』『間違えられた男』『めまい』『北北西に進路を取れ』『ファミリー・プロット』

ヒッチコック『断崖』『白い恐怖』『裏窓』『鳥』、ルビッチ『私の殺した男』

アルトマン『ナッシュビル』『ウェディング』『クインテット』『パーフェクト・カップル』、スコセッシ『タクシー・ドライバー』、ルメット『バイ・バイ・ブレイブマン』『ショーンン・コネリー 盗聴作戦』『セルビコ』『狼たちの午後』『ネットワーク』『プリンス・オブ・シティ』、デュラック『スペインの祭』

リヴェット『修道女』『パリはわれらのもの』『狂気の愛』、デ・シーカ『自転車泥棒』

「市民ケーン」
「去年マリエンバードで」(レネ))

リヴェット『』

タチ

幌馬車 The Covered Wagon 1923(63分) 
監督/ジェイムズ・クルーズ
出演/J・ウォーレン・ケリガン ロイス・ウィルソン
ロケ撮影重視の本格西部劇の先駆的名作。1848年、幌馬車隊は現在のカンザス・シティからオレゴンを目指すが渡河、大火、野牛の大群の暴走、先住民の襲撃等の困難に出会う。 3月13日(木) 16:10〜

狂へる悪魔 Dr. Jekyll and Mr. Hyde 1920(65分) 
監督/ジョン・S・ロバートソン
出演/ジョン・バリモア マーサ・マンスフィールド
おなじみ『ジキル博士とハイド氏』の映画化。二枚目ジョン・バリモアが二つの対照的な人格を演じ分ける。19世紀末のロンドン、人間の善悪を分離する薬物を発明した善良な若き医学者ジキル博士が凶暴なハイドに変身する。

メトロポリス Metropolis 1926(97分) 
監督/フリッツ・ラング
出演/ブリギッテ・ヘルム ルドルフ・クライン=ロッゲ
特撮と豪華美術を駆使したフリッツ・ラング監督の古典的SF超大作。原作・脚本はラング夫人のテア・フォン・ハルブー。未来の大都市(メトロポリス)を支配する資本家と地下で働く奴隷的労働者の闘争と和解を描く。

「恐ろしき一夜」The Avenging Conscience 1914(58分)★
出演/ヘンリー・B・ウォルソール ブランチ・スウィート

「国民の創世」The Birth of a Nation 1915(115分)★
出演/ヘンリー・B・ウォルソール リリアン・ギッシュ
「イントレランス」Intolerance 1916(124分)★
出演/ロバート・ハーロン メエ・マーシュ
「世界の心」Heart of the World 1918(107分)★
出演/リリアン・ギッシュ E.V.シュトロハイム
「幸福の谷」A Romance Happy Valley 1919(58分) ★
出演/リリアン・ギッシュ ロバート・ハーロン
「スージーの真心」True Heart Susie 1919(62分)★
出演/リリアン・ギッシュ ロバート・ハーロン

「散り行く花」Broken Blossoms 1919(75分)★
出演/リリアン・ギッシュ リチャード・バーセルメス
「大疑問」The Greatest Questioon 1919(62分)★
出演/リリアン・ギッシュ ロバート・ハーロン
「東への道」Way Down East 1920(87分)★
出演/リリアン・ギッシュ リチャード・バーセルメス
「嵐の孤児」Orphans of the Storm 1921(127分)★
出演/リリアン・ギッシュ ドロシー・ギッシュ
「素晴らしい哉人生」Isn't Life Wonderful 1924(102分)★
出演/キャロル・デンプスター ニール・ハミルトン
「世界の英雄」Abraham Lincoln 1932(97分)
出演/ウォルター・ヒューストン ヘレン・フリーマン


血と砂 Blood and Sand 1922(74分)
監督/フレッド・ニブロ
出演/ルドルフ・ヴァレンティノ ライラ・リー
スペインのノーベル賞作家ブラスコ=イバーニェスの小説の映画化。伝説の二枚目ルドルフ・ヴァレンティノの人気を確立した。スペイン随一の闘牛士となったフアンは幼なじみと結婚した後、ある令嬢に誘惑され破滅する。

ノートルダムの傴僂男 The Hunchback of Notre Dame  1923(101分) 
監督/ウォーレス・ワースリー
出演/ロン・チェイニー パッツィ・ルース・ミラー
ユゴーの原作を大幅に改変した超大作。15世紀末のパリ、ルイ11世の圧政に反抗するクロパンは、乞食の巣窟「奇跡の宮殿」を支配する。一方、近衛隊長に任命されたフェビュスは、クロパンの養女エスメラルダと愛し合う。

ロイドの人気者 The Freshman 1925(76分) 
監督/フレッド・ニューメイヤー サム・テイラー
出演/ハロルド・ロイド チャップリン
キートンと並ぶ三大喜劇王の一人ロイドの『要心無用』と人気を二分する快作。同年公開の『黄金狂時代』を凌ぐ興収を記録。人気者志望の大学の新入生「スピーディ」ことハロルドはフットボール部に入る。

ボー・ジェスト Beau Geste 1926(106分) 
監督/ハーバート・ブレノン 
出演/ロナルド・コールマン アリス・ジョイス
サハラ砂漠の砦に駐屯するフランスの外人部隊の遭遇した謎の事件は、部隊に属す英国人「ボー」ことマイクル(コールマン)、ディグニー、ジョンのジェスト三兄弟の幼少期からの固い絆と彼らの数奇な運命に由来する。

黙示録の四騎士 The Four Horsemen of the Apocalypse 1921(121分) 
監督/レックス・イングラム 
出演/ルドルフ・ヴァレンティノ アリス・テリー
ブラスコ=イバーニェスの処女小説に基づきヴァレンティノをスターダムにのし上げた名作。フランスに住むジュリオは人妻を恋人にして放蕩生活を送っていたが、欧州大戦ではドイツに住む三人の従兄弟を敵に回して戦う。

寵姫ズムルン Sumurun 1920(53分) 
監督・出演/エルンスト・ルビッチュ 
出演/ポーラ・ネグリ
パントマイム・バレーに基づくルビッチュ監督の異色大作。バグダッドに旅芸人一座が到着する。道化の傴僂男(ルビッチュ)が慕う舞姫(ネグリ)は老族長の後宮に入る。一方、寵姫ズムルンは美男の織物商人と密会する。

ピーター・パン Peter Pan 1924(103分) 
監督/ハーバート・ブレノン
出演/ベティ・ブロンスン エスター・ラルストン
ジェイムズ・バリーの童話劇に基づく大作。ピーター・パンには17歳の少女ベティ・ブロンスンが抜擢された。「ネヴァーランド」の年をとらない少年ピーター・パンは人間界の少女ウェンディと出会い、海賊フックと戦う。

オペラの怪人 The Phantom of the Opera 1925(80分)
監督/ルパート・ジュリアン 
出演/ロン・チェイニー メアリー・フィルビン
ガストン・ルルーの小説『オペラ座の幽霊』に基づく怪奇映画の古典的名作。1880年のパリ、ラウール子爵はオペラ座の地下の大迷宮に潜む謎の怪人(ロン・チェイニー)に拉致された歌姫クリスティーヌの救出をもくろむ。

涙の船唄 The Jack-Knife man 1920(61分)
監督/キング・ヴィドア
出演/フレッド・ターナー フローレンス・ヴィドア
名匠キング・ヴィドアの出世作となった感動の人情劇。ミシシッピ河の小舟で暮らす世捨人の老人ピーター・レインは身寄りのない孤児バディを育てる。しかし、やがてバディは児童救済会の代表に連れ去られる。

椿姫 Camille 1921(65分) 
監督/レイ・C・スモールウッド
出演/アラ・ナジモヴァ ルドルフ・ヴァレンティノ
ロシア出身の大女優ナジモヴァ主演による現代版『椿姫』。共演はヴァレンティノ。パリの若き法学士アルマンと夜の女「椿姫」ことマルグリット・ゴーチエの激しい恋は無慈悲な運命に引き裂かれ、悲劇的な結末を迎える。

地獄の迎火(ヘルズ・ヒンジズ) Hell's Hinges 1916(45分) 
監督・出演/ウィリアム・S・ハート
出演/クララ・ウィリアムズ
西部劇スター、ウイリアム・S・ハート主演作。悪の支配する西部の町に伝道に来た新米牧師が商売女に誘惑される。一方、極悪人トレイシー(ハート)は牧師の善良な妹に恋をし信仰に目覚める。最後の炎上場面が見もの。

鬼火ロウドン Blue Blazes Rawden 1918(54分)
監督・出演/ウィリアム・S・ハート
出演/モード・ジョージ
仲間から尊敬される材木伐採人ロードンは、「材木谷」の 酒場で卑劣な酒場経営者ヒルガードに決闘を迫られ、彼を殺していまう。息子が悪党になったとは知らないヒルガードの老母は若い次男と共に「材木谷」を訪ねる。

極北の怪異(極北のナヌーク) Nanook of the North 1922(59分)
監督/ロバート・フラハティ
ロバート・フラハティが一年がかりで撮影した記録映画史上の傑作。カナダの北ハドソン湾東岸アンガヴァ半島のイヌイットの狩猟家ナヌークとその家族が雪と氷の苛酷な自然と闘いつつ生きていく日常を劇的に描き出す。

愚なる妻 Foolish Wives 1922(115分)
監督・出演/エリック・フォン・ストローハイム
出演/モード・ジョージ
エリック・フォン・ストローハイムが監督・執筆・主演した映画史上の傑作。モンテカルロで二人の従姉妹と暮らす不道徳なロシア人のカラムジン伯爵は、アメリカ人富豪の夫人ヘレンに近づき大金をだまし取ろうとする。

紅燈祭(赤燈籠)The Red Lantern 1919(76分)
監督/アルベール・カペラーニ
出演/アラ・ナジモヴァ ノア・ビアリー
ナジモヴァが混血娘マー・リーと白人令嬢ブランシュの二役を演じる。19世紀末の北京、マー・リーは外国人排斥を叫ぶ義和団に参加。混血の医学生サム・ワンは紅燈祭の夜、彼女を女神に仕立て、迷信深い民衆を扇動する

チート The Cheat 1915(45分)
監督/セシル・B・デミル
出演/早川雪州 ファニー・ウォード
本国では傑作とうたわれるが国辱映画として本邦未公開。慈善団体の基金の一部を無断で株に投じ大損をした上流婦人が、残酷な大金持ちのビルマ人(早川雪州)に弱みを握られる。

三銃士 The Three Musketeers 1921(105分)
監督/フレッド・ニブロ
出演/ダグラス・フェアバンクス
マーガレット・ド・ラ・モット
デュマ原作の大作。剣法の達者なダルタニャン(ダグラス・フェアバンクス)が1625年、田舎からパリに上京し、国務大臣の陰謀から皇后を守るため、三銃士と共に活躍する。

珍カルメン Burlesque on Carmen 1915(34分)
監督・出演/チャールズ・チャップリン
出演/エドナ・パーヴィアンス
有名な恋愛物語をパロったチャップリン自作自演のドタバタ喜劇。チャップリンの会社移籍後、彼に無断で、恋敵役のレオ・ホワイトが追加撮影した場面を大幅に加え公開された。

滅び行く民族 The Vanishing American 1925(112分)
監督/ジョージ・B・サイツ
出演/リチャード・ディックス ロイス・ウィルソン
西部小説の大家ゼーン・グレイ原作の異色西部劇。勇敢なインディアン青年が同胞と共に第一次大戦出征後に帰国すると、彼らの土地は悪辣なインディアン監督官に奪われていた。

乗合馬車 Tol'able David1921(82分)
監督/ヘンリー・キング
出演/リチャード・バーセルメス グラディス・ヒューレット
監督キングの評価を確立した傑作。乗合馬車の御者が巨漢の脱獄犯に岩を投げられ不具となり、そのショックで父は死ぬ。兄に代わって御者となった弟はついに悪人に立ち向かう。

熱砂の舞 The Son of the Sheik 1926(69分)
監督/ジョージ・フィッツモーリス
出演/ルドルフ・ヴァレンティノ ヴィルマ・バンキー
ヴァレンティノ最後の主演作となった恋愛ドラマ。サハラ砂漠のある一帯を統治するシークの息子が旅芸人一座の舞姫と出会い、恋に落ちるが、旅芸人一座の正体は盗賊団だった

殴られる彼奴 He Who Gets Slapped 1924(73分)
監督/ヴィクトル・シェーストレム
出演/ロン・チェイニー ジョン・ギルバート
怪優ロン・チェイニー主演の復讐劇。陥れられた学者が絶望のあまり曲場団の道化となる。一方、美しい伯爵令嬢が騎手として曲場団に入る。道化は彼女の恋を実らせようとする。

肉体と悪魔 Flesh and the Devil 1926(96分)
監督/クラーレンス・ブラウン
出演/グレタ・ガルボ ジョン・ギルバート
美男美女として知られるジョン・ギルバートとグレタ・ガルボの初共演作。幼なじみの二人の男が魔性の美女をめぐって対決するが、真相を知って昔の友情を取り戻すまでを描く。

クリスタス Christu 1916(71分)
監督/ジュリオ・アンタモーロ
出演/アルベルト・パスクワリ レーダ・ジース
イタリア無声映画全盛期に撮られた、イエス・キリストの生涯を描く歴史超大作。絵画を思わせる厳格な構図の場面が次々に現れる。エジプトやパレスチナ・ロケも行なわれた。

亜細亜の光 The Light of Asia 1925(76分)
監督/フランツ・オステン ヒマンズ・ライ
出演/ヒマンズ・ライ
仏陀を題材に、インド・ロケを敢行したファンタジー映画。ゴータマ・シッダールタ王子は幸福な生活を送っていたが、人の苦しみを目の当りにして人生の無常を知り、出家する。

曠原の志士 Tumbleweeds 1925(87分) 
監督/キング・バゴット
出演/ウィリアム・S・ハート バーバラ・ベッドフォード
ウイリアム・S・ハート最後の西部劇。広大な土地の開放日が公示され、地元の牧場に住むある真面目な牧童が土地獲得競争への参加を決意するが、悪党に陥れられ逮捕される。

ロスト・ワールド The Lost World 1925(54分)
監督/ハリー・O・ホイト
出演/ベッシー・ラヴ ウォーレス・ビアリー
アーサー・コナン・ドイルの冒険小説の映画化。アマゾン流域に恐竜が棲息しているという自説を証明しようとするある教授に同行した探検隊が獰猛な恐竜をロンドンに連れ帰る。

オリバー・トウィスト Oliver Twist 1922(77分)
監督/フランク・ロイド
出演/ジャッキー・クーガン ロン・チェイニー
『キッド』でおなじみの8歳の天才子役ジャッキー・クーガンが主演した、文豪ディケンズ原作の数奇なメロドラマ。孤児オリヴァーが地下社会を脱け出て幸福を掴むまでを描く。

過激派 Dangerous Hours 1920(65分)
監督/フレッド・ニブロ
出演/ロイド・ヒューズ バーバラ・キャスルトン
名匠ニブロの社会劇。正義漢の青年が労働争議の指導者となり、故郷で造船所を経営する女性と対立するが、彼を操り、失業者を扇動する黒幕の正体はヤクザやテロリストだった。

懐かしの泉 The Old Swimmin' Hole 1921(60分)
監督/ジョセフ・ド・グラッス
出演/チャールズ・レイ ローラ・ラ・プラント
ジェイムズ・ウィッカム・ライリーの詩に想を得た無字幕映画の名作。田園地帯の村に住む思春期の少年の悪友たちとの悪戯、同級生の女の子への恋心などを叙情的に描き出す。

モルモンの少女 A Mormon Maid 1917(53分)
監督/ロバート・Z・レオナード
出演/メエ・マレー フランク・ボーゼージ 製作者レナードの妻メイ・マリー主演作。一夫多妻が許されたモルモン教徒がユタ州に定住する。2年後、地元の実力者の娘がモルモン教指導者の妻の一人になるよう命じられる。

霊魂の不滅 The Phantom Chariot 1920(62分)
監督・出演/ヴィクトル・シェーストレム
出演/アストリード・ホルム セルマ・ラーゲルレーヴの小説『御者』に基づき、シェーストレム監督が自ら主演した幻想怪奇映画の傑作。家族を捨て悪の道に墜ちた浮浪者の魂を「死の御者」が奪いに来る。

ジゴマ Zigomar 1911(53分)
監督/ヴィクトラン・ジャッセ
出演/アルキュリエール ジョゼット・アンドリオ
日本で社会問題となる程の人気を博した連続活劇。名探偵ポーランと大胆不敵な怪盗ジゴマの戦いを描く。続編『名探偵ポーリンの殉職とニック・カーターの復讐』を含む縮約版。
【併映短編】「ライオン狩り」1913(17分) 

サンライズ Sunrise 1927(96分)
監督/F.V.ムルナウ
出演/ジャネット・ゲイナー ジョージ・オブライエン
ドイツ映画界の鬼才ムルナウの渡米第一作。湖畔の村に住む純朴な若夫婦を都会の女の誘惑が脅かす。この若夫婦の一日半のドラマをダイナミックな映像で描く映画史上の傑作。

つばさ Wings1927(142分) 
監督/ウィリアム・ウェルマン
出演/クララ・ボウゲイリー・クーパー
第一次大戦に飛行士として従軍した航空映画の名手ウィリアム・ウェルマン監督の第1回アカデミー賞受賞作。欧州大戦を舞台に米国人飛行士の男同士の友情と恋の悩みを描く。

プラーグの大学生 Der Student von Prag 1913(60分)
監督/シュテラン・ライ
出演/パウル・ヴェゲナー リディア・サルモノワ
エーヴェルスの小説に基づく怪奇映画の古典的名作。貧しい大学生が令嬢と交際するため、魂を抵当として金貸しから金を借りる。すると魂を失った彼の身体だけが街をさまよう。

滑稽恋愛三代記 The Three Ages 1923(59分) 
監督/エドワード・F・クライン バスター・キートン
出演/バスター・キートン
チャップリンと並ぶ喜劇王キートンが初めて手がけた長編喜劇。石器時代、古代ローマ時代、現代の三つの時代で、それぞれ美しい娘を手に入れるための男の奮闘を軽快に描く。
【併映短編】
「キートンの長」1921(22分)

恐ろしき一夜 The Avenging Conscience 1914(58分) 
監督/D.W.グリフィス
出演/ヘンリー・B・ウォルソール ブランチ・スウイート
文豪エドガー・アラン・ポーの短編と詩にヒントを得て、D.W.グリフィス監督自らが脚本を手がけた野心作。ある青年が恋を成就させるため、育ての親の伯父に殺意を抱く。
【併映短編】
「人類の起源」1912(10分) 

バグダッドの盗賊 The Thief of Bagdad 1924(143分) 
監督/ラオール・ウォルシュ
出演/ダグラス・フェアバンクス 上山草人
『アラビアン・ナイト』に基づく冒険活劇。フェアバンクスが製作からスタントまで手がけ当時最高の製作費を投じた。ウィリアム・キャメロン・メニーズの超豪華セットは必見。
【併映短編】
「珍バグダッドの盗賊」1924(11分)

アクメッド王子の冒険 Die Abenteuer des Prinzen Achmed 1926(64分) 
監督/ロッテ・ライニガー 
ライニガー監督による『アラビアン・ナイト』に想を得た映画史上初の長篇影絵アニメ。夫のカール・コッホが撮影を担当。ヴァルター・ルットマンらが特殊効果に協力している。
【併映短編】
「こがねの花」1930(12分)

喜びなき街 Die Freudlose Gasse 1925(89分) 
監督/G.W.パブスト
出演/グレタ・ガルボ アスター・ニールセン
第一次大戦後のインフレに苦しむヴィーン庶民の生活を迫真的に描く名作。株の大暴落で全財産を失った父のため、成金の愛人にされそうになる娘が米国赤十字の士官に救われる。

アルプス颪 Blind Husbands 1919(72分) 
監督・出演/エリック・フォン・ストローハイム
出演/ギブスン・ゴーランド
妥協を知らないハリウッドの異端児ストローハイム監督の初監督作。登山好きの裕福な外科医と、その美しい妻に言い寄るオーストリア将校が共にアルプス高峰の登頂を目指す。

鉄仮面 The Iron Mask  1929(99分) 
監督/アラン・ドワン
出演/ダグラス・フェアバンクス マーガレット・ド・ラ・モット
フェアバンクスの大ヒット作『三銃士』(21)の続編の歴史活劇。文豪デュマの原作をフェアバンクス自らが脚色。偽の王子を擁立する奸臣の陰謀を剣豪ダルタニャンが打ち砕く。

ベルス The Bell's 1926(69分) 
監督/ジェームズ・ヤング
出演/ライオネル・バリモア ボリス・カーロフ
アルザス地方の宿屋経営者マチアスは村長の座を狙っている。彼は金のために人を殺すが、犠牲者の弟は殺人の真相を暴くため、催眠術師に新村長マチアスの心を読ませようとする。

名馬ホイップ The Whip 1917(50分)
監督/モーリス・トゥールヌール
出演/アーヴィング・カミングス アルマ・ハンロン
悪漢サートリス男爵は記憶喪失のブランカスター卿の持つ名馬の競馬出場を阻もうとする。主演のカミングスは後に監督となり、『懐しのアリゾナ』(29)などを手がけた。

窄き路 The Narrow Trail 1917(56分) 
監督/ランバート・ヒルヤー 
出演/ウィリアム・S・ハート シルヴィア・ブリーマー
ウィリマム・S・ハートの西部劇。無法者アイス・ハーディングは野生の馬を調教する。素性を隠した彼は真面目なベティと出会い改心するが、彼女も自分の素性を隠していた。

ラ・ボエーム La Boheme 1926(96分) 
監督/キング・ヴィドア
出演/リリアン・ギッシュ ジョン・ギルバート
プッチーニの歌劇でおなじみのメロドラマを名匠キング・ヴィドア監督が映画化。若い劇作家の成功を陰で支え、自らを犠牲にする薄幸のヒロインをリリアン・ギッシュが演じる。

栄光 What Price Grory? 1926(123分) 
監督/ラオール・ウォルシュ
出演/エドマンド・ロウ ヴィクター・マクラグレン
大ヒットしたウォルシュ監督の感動的な戦争映画。リメイクにフォードの『栄光何するものぞ』(52)がある。米国海兵隊の命知らずの猛者フラッグとクァート軍曹の友情を描く。

ドンQ Don Q, Son of Zorro 1925(113分) 
監督/ドナルド・クリスプ
出演/ダグラス・フェアバンクス メアリー・アスター
フェアバンクスの大ヒット作『奇傑ゾロ』(19)の続編。黒装束の騎士ゾロと瓜二つの彼の息子ドンQが、フランスの将軍の娘を悪者から救うため命がけの大立ち回りを演じる。

偽牧師 The Pilgrim 1923(36分) 
監督・出演/チャールズ・チャップリン
出演/エドナ・パーヴィアンズ
お尋ね者の脱獄囚が逃走中、牧師に変装し、国境近くのある町で新任牧師と間違えられる。その町で偶然出会った以前の囚人仲間が盗みを働くが、偽牧師はその金を無事取り戻す。

雀 Sparrows 1926(83分) 
監督/ウィリアム・ボーディン
出演/メアリー・ピックフォード ロイ・スチュワート
「アメリカの恋人」と呼ばれた大女優メアリー・ピックフォードの代表作。誘拐した孤児達に農園での過酷な労働を強いる農夫から子供たちを救おうとする善良な娘を彼女が演じる。

モデルの生涯 Trilby 1915(49分)  
監督/モーリス・トゥールヌール
出演/クララ・キンボール・ヤング チェスター・バネット
舞台化もされた小説『トリルビ』の映画版。リメイク『悪魔スヴェンガリ』(31)も有名。歌のうまい美貌の裸体画モデル、トリルビが放浪の音楽家スヴェンガリに操られ破滅する。

荒鷲 The Eagle 1925(72分) 
監督/クラレンス・ブラウン 
出演/ルドルフ・ヴァレンティノ ヴィルマ・バンキー
ヴァレンティノが急逝する一年前に名匠クラレンス・ブラウン監督と組んだ名作。ロシアで士官の父を殺された青年が黒鷲の仮面を着け弱者のために闘う。メニーズの美術は圧巻。


願いの指輪 The Wishing Ring 1914(47分) 
監督/モーリス・トゥールヌール
出演/ヴィヴィアン・マーチン チェスター・バネット 大学を放校され、父に勘当されたジャイルズは牧師の娘サリーに恋をするが、彼女は彼を庭師だと思い込んでいる。偶然、彼の正体を知ったサリーは彼と父親を和解させようとする。

ドーグラスの月の世界 Reaching for the Moon 1917(51分) 
監督/ジョン・エマーソン
出演/ダグラス・フェアバンクス アイリーン・パーシー ボタン工場に勤務する青年アレクシスは、ブルガリア国王になるという夢を見るが、それは常日頃の英雄崇拝から生じた夢にすぎなかった。それを悟った彼は堅実に家庭を持つ。

荒武者キートン Our Hospitality 1923(69分) 
監督/バスター・キートン ジョン・G・ブリストーン
出演/バスター・キートン
代々争い続けてきた二家族の一方の息子の青年が成人し、家督を相続するために故郷に帰る途中、彼の敵対する一家の娘と出会い、恋をする。キートンの驚異のスタントが見物。
【併映短編】
「悪太郎」1921(20分)

大疑問 The Greatest Question 1919(62分) 
監督/D.W.グリフィス
出演/リリアン・ギッシュ ロバート・ハーロン
農夫一家にひきとられた孤児の娘が4歳の時に少女殺人事件を目撃するが、その記憶はもはやはっきりしない。彼女はある時、事件の犯人が誰かを思い出し、危険に巻き込まれる。

巨人ゴーレム Der Golem 1920(71分) 
監督・出演/パウル・ヴェゲナー
出演/リダ・サルモノバ ヴェゲナー
監督・主演の怪奇映画の古典的名作。中世のプラハに住むユダヤ人指導者が、民族の危機を救うため、カバラの秘術で粘土から巨人ゴーレム像を造り、生命を吹き込む。

ヴァリエテ Variety 1925(59分) 
監督/E.A.デュポン
出演/エミール・ヤニングス マリー・デルシャフト
中世の綱渡り芸人が、一座の新人の娘に心を奪われ、妻を捨て、娘と駆け落ちをする。だが、娘は若い綱渡り芸人へと心を移す、嫉妬した中年芸人は娘の新しい愛人を殺してしまう。

ガールズ・フォリ A Girl's Folly 1917(47分) 
監督/モーリス・トゥールヌール
出演/ドリス・ケニヨン ロバート・ワーウィック
農家の娘メアリがスターになる事を夢見てハリウッドに行くが、夢破れ、二枚目男優の情婦になろうと考える。だが彼女の母親は娘が「出世」したと思い込み、彼女に会いに来る。

アイアン・ホース The Iron Horse 1924(112分) 
監督/ジョン・フォード
出演/ジョージ・オブライエン マッジ・ベラミー
サイレント期の西部開拓史劇を代表する大作。1860年から68年にかけての大陸横断鉄道の建設をめぐる物語。この事業に身を捧げた青年デイヴィは苦難を乗り越え、恋人と結ばれる。
【併映短編】
「鉄のロバ」1925(11分)

笑ふ男 The Man Who Laughs 1928(112分) 
監督/パウル・レニ
出演/コンラート・ファイト メアリー・フィルビン
原作は文豪ヴィクトル・ユゴー。17世紀の英国。政治的陰謀により、幼少期に父を殺され、自らの顔に恐ろしい「笑い」を植えつけられた男が、15年後、道化一座の人気者となる。

霧の裏街 Twinkletoes 1926(80分) 
監督/チャールズ・ブレイビン
出演/コリーン・ムーア ケネス・ハーラン
『散り行く花』の原作者によるメロドラマの映画版。ロンドン貧民街の踊り子トゥインクルトーズは既婚者のボクサーに恋をする。ところが次々と思いがけない災難が彼女を襲う。

猫とカナリア The Cat and the Canary 1927(76分) 
監督/パウル・レニ
出演/ローラ・ラ・プラント クレイトン・ヘール
レニの渡米第一作。化物屋敷を舞台にした怪奇映画のルーツ。強欲な親類に迫害され狂死した富豪の死から20年後、相続人を選ぶために縁者が集まるが、次々に怪事件が起こる。

嵐の孤児 Orphans of the Storm 1921(127分) 
監督/D.W.グリフィス
出演/リリアン・ギッシュ ドロシー・ギッシュ
フランス革命を背景にした戯曲『二人の孤児』をギッシュ姉妹主演で映画化した、スペクタキュラーなメロドラマ歴史劇。18世紀のパリを再現するセットに巨額の予算が投じられた。

キートンの船長(キートンの蒸気船) Steamboat Bill Jr. 1928(73分) 
監督/チャールズ・ライズナー
出演/バスター・キートン アーネスト・トレンス
キートン・プロ最後の長編無声喜劇。オンボロ蒸気船の船長の父のもとに、都会から一人息子のウィリーが約20年ぶりにやって来る。クライマックスの台風の描写は圧倒的迫力。

ビッグ・パレード The Big Parade 1925(127分) 
監督/キング・ヴィドア
出演/ジョン・ギルバート ルネ・アドレー
無声映画史上、空前の大ヒットとなった戦争映画。陸軍に志願したジムの配属された分隊がフランスの農村に駐屯する。ジムは娘と恋に落ちた後、夜間の熾烈な塹壕戦を体験する。

思ひ出 The Student Prince in Old Heidelberg 1928(105分) 
監督/エルンスト・ルビッチ
出演/ラモン・ノヴァロ ノーマ・シアラー
ドイツ連邦の一つザクセン公国の皇太子カール・ハインリヒは、厳格に育てられた後、学生の都ハイデルベルクの下宿先の娘と恋に落ちるが、やがてこの恋は悲しい結末を迎える。

ロイドの福の神 For Heaven's Sake 1926(59分) 
監督/サム・テイラー
出演/ハロルド・ロイド ノア・ヤング
富豪の青年ハロルドは呑気で金遣いが荒い。彼は図らずも伝道所設立に貢献することになり、貧しい牧師の娘ホープに恋をする。『ロイドの人気者』と並ぶロイドの傑作喜劇。
【併映短編】
「好機逸すべからず」 1921(16分)


南北珍雄腕比べ Hands Up! 1926(54分)
監督/クラレンス・G・バッジャー 
出演/ジョージ・A・ビリングス レイモンド・グリフィス
南北戦争を背景にした喜劇。ネバダの金鉱で金が発見されたという知らせに、北軍はジャック、南軍はローガン大尉を派遣する。二人はお互いを出し抜いて金を入手しようとする。

キートンの探偵学入門 (忍術キートン) Sherlock, Jr. 1924(45分) 
監督/ロスコー・アーバックル バスター・キートン
出演/バスター・キートン ウディ・アレン
『カイロの紫のバラ』にも影響を与えたキートンの代表作。映写技師のキートンは探偵狂。仕事中に居眠りをして、映画の中に入り込み、名探偵として活躍する。

海底王キートン The Navigator1924(59分) 
監督/バスター・キートン ドナルド・クリスプ
出演/バスター・キートン
太平洋を漂流する豪華客船。キートンは意中の人キャサリンとたった二人きりで取り残され、あれやこれやと奮闘する。やがて客船は南海の島に漂流するが…。

最後の命令 The Last Command 1928(90分) 
監督/ジョセフ・V・スタンバーグ 
出演/エミール・ヤニングス イヴリン・ブレント
エミール・ヤニングスの渡米第3作。ハリウッドでロシアものの撮影のため、ロシア人の老エキストラが雇われる。老人は帝政時代のロシアで将軍として戦った思い出を語り出す。

陽気な巴里っ子 So This is Paris  1926(68分)
監督/エルンスト・ルビッチ 
出演/モンテ・ブルー パッツィ・ルース・ミラー
パリを舞台にしたルビッチの艶笑喜劇。勘違いから仲良くなった二組の夫婦が、お互いの伴侶を口説こうとして、結局元のサヤに戻るまでを洗練されたタッチで描く。

猛進ロイド Girl Shy 1924(82分)
監督/フレッド・ニューメイヤー サム・テイラー
出演/ハロルド・ロイド
内気な青年ロイドは、「恋愛の秘訣」という本を書き上げ、出版社に売り込む。途中、富豪の令嬢と親しくなるが、結婚することを知って猛然と式場に駆けつけ、彼女を奪還する。

天空万里 Sky High 1922(50分)
監督/リン・F・レイノルズ 
出演/トム・ミックス エヴァ・ノヴァク
トム・ミックス主演の西部劇。グランドは頻発する密輸入事件を解決するため、グランド・キャニオンに赴く。悪党の首領ベーツはこれを知り、グランドを罠にかける。
【併映短編】
「天晴れトニー」
1922(23分)

紐育の波止場 The Docks of New York 1928(78分) 
監督/ジョセフ・V・スタンバーグ 
出演/ジョージ・バンクロフト ベティ・カンプソン
波止場に貨物船が着き、上陸したビルは、波止場から身を投げた若い女メイを救う。やがて二人は愛し合うようになる。島津保次郎の初トーキー『上陸第一歩』は本作の翻案。

モアナ Moana 1926(64分)  
監督/ロバート・J・フラハティ
ポリネシア群島の英領サモアに取材し、原住民の様子をキャメラに収めたドキュメンタリー。村に住む青年モアナを中心にして、彼らの食料採取の様子や結婚の儀式が描かれる。

悩める花 Miss Lulu Bett 1921(66分) 
監督/ウィリアム・デミル
出演/ロイス・ウィルソン セオドア・ロバーツ
セシル・B・デミルの兄ウィリアムによるメロドラマ。ルルは姉夫婦の家で、家政婦同様の生活をしていた。同情した姉婿の弟はルルと結婚するが、彼には生死不明の妻がいた…。

キートンのセヴン・チャンス(キートンの栃面棒) 1925(57分) 
監督・出演/バスター・キートン キートン・コメディの真骨頂を示す傑作。ジミーは伯父の残した遺言のために、その日の7時までに結婚するはめに。追いかける花嫁軍団を振り切ってキートンが走る!

第七天国 7th Heaven 1927(120分) 
監督/フランク・ボゼージ
出演/ジャネット・ゲイナー チャールズ・ファレル
第1回アカデミー賞主演女優賞&監督賞を受賞した名作。パリで下水道掃除をするチコは、路上で倒れていた若い女性ディアンヌを助ける。やがて二人は一緒の生活を始める。

ロイドのスピーディー Speedy 1928(87分) 
監督/テッド・ワイルド 
出演/ハロルド・ロイド アン・クリスティ
ディロン爺さんが運転する昔ながらの鉄道馬車が悪党に強奪される危機に、爺さんの孫娘ジェーンと恋仲の野球狂スピーディが立ち向かう。ベーブ・ルースが特別出演。

タブウ Tabu 1931(81分) 
監督/F・W・ムルナウ ロバート・J・フラハティ
本作が遺作となったムルナウがフラハティと共同演出した南海映画。ポリネシア群島の小島。島のタブウを犯して愛し合う若い男女の悲劇の顛末が詩的な映像美でつづられる。

ダグラスの海賊 The Black Pirate 1926(85分) 
監督/アルバート・パーカー 
出演/ダグラス・フェアバンクス ドナルド・クリスプ
フェアバンクスお得意のアクロバティックな海賊アクション。フェアバンクスが船の帆にナイフを突き立てて、帆を引き裂きながら滑り下ちる場面は今でも語り草になっている。

夢想の楽園 The Winning of Barbara Worth 1926(97分) 
監督/ヘンリー・キング 
出演/ヴィルマ・バンキー ゲイリー・クーパー
ハロルド・ベン・ライトの小説「バーバラ・ワースの勝利」をフランシス・マリオンが脚色した西部開拓劇。砂漠に水を引こうとする人々の苦闘を描く。大洪水場面の迫力が圧巻。

アメリカ消防夫の生活 Life of an American Fireman 1903(5分)
大列車強盗 The Great Train Robbery 1903(10分)
アンクル・トムズ・キャビン Uncle Tom's Cabin 1903(14分)
チーズ・トースト狂の夢 The Dream of a Rarebit Fiend 1906(7分)
監督/エドウィン・S・ポーター
プロットのある初めてのアメリカ映画『アメリカ消防夫の生活』、史上初の西部劇『大列車強盗』など、アメリカ映画の始祖エドウィン・S・ポーターの4作品。

 

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