ルーツ・ミュージック

1960年代に起こったアメリカン・ポピュラー・ミュージック革命の起源には、アメリカで生まれた多様なルーツ・ミュージックがある。ブルースやゴスペルといった黒人音楽、フォークやカントリーなどの白人音楽、そしてジャズやラグタイムなどの都会の音楽。これらもすでにヨーロッパやアフリカ各地の楽器や音楽が混じり合うことで生まれたものだ。アメリカ大衆音楽の特長はその混血性にある。このコーナーではそれらルーツ・ミュージックについて簡単な歴史を書いておこうと思う。問題点は次のところにある。それぞれのルーツ・ミュージックにおいて重要な人物は誰か、それらがエレクトリック化され、やがてロックへと発展していくに際して、誰が重要な役割を果たしたのか。

ブルースはミシシッピー・デルタで生まれた。拠点はシカゴであり、代表者はSon HouseやRobert Johnson。Muddy Watersがエレクトリック化を完成させた。ロンドンの白人たちがこの音楽を受け継ぎ、60年代のイギリスロックを形成していく。代表的なバンド・ミュージシャン:John Mayall & the Bluesbreakers, The Paul Butterfield Blues Band, The Allman Brothers Band

ゴスペルは教会音楽とフォーク・ミュージックを起源として19世紀後半に誕生した。ドゥ・ワップ

R&Bという用語はもともと黒人の音楽を指す非常に幅の広いジャンルを指すマーケティングのための用語である。これに分類される音楽は主にジャズとブルースの要素を混ぜ合わせたもので、強いリズムと力強い歌声を特長とする。これに基礎を与えたのはFats DominoとLloyd Priceである。このジャンルは、1950年代半ばのロックンリールの誕生に直接的に係わっている。Little RichardやChuck Berryはロックンローラーであると同時にR&Bのミュージシャンでもある。このジャンルは1960年代にはソウルへと進化する。代表的なバンド・ミュージシャン: Sam Cooke, Them, Curtis Mayfield, Ottis Redding, James Brown,

カントリーはアパラチア山脈付近で生まれた白人の音楽で、イタリア、スペイン、ドイツ、アフリカの音楽を使う。Hank Williamsがこの形式を完成させ、1950年代の黄金期にはJohnny CashやPeter WagnerやLoretta Lynnが活躍した。50年代後半にはCarl PerkinsやRoy Orbisonらがロックンロールと融合させてロカビリーとなった。1960年代にはザ・バンドやディラン、ザ・バーズらによって再び見いだされ、カントリー・ロックとして再生される。代表的なバンド・ミュージシャン:

フォークは曖昧な用語で、ルーツ・ミュージック全般を指すこともできる。しかしここでは、主にWoody Guthrieによって

ジャズはニュー・オーリーンズで発展した音楽で、ラグタイムからディキシーランド、そして1920年代のビッグバンドジャズへと発展してきた。ジャズは当初においてはブルーズと似通っており、同じ奏者が二つのジャンルを演奏したりしている。両者の起源が同じであるのはブルーノートの使用からも明らかである。

ラテン


問い

ブルースを起源とするR&Bがどうやってブルースから分岐してきたのか。ジャズとの融合はどのようにして起こったのか?

ロックンロールの成立に決定的な影響を与えたR&Bと、その後の展開について。どこでロックと分岐するのか。

ロックコーラスにおけるゴスペル、ドゥワップの影響について。