百の愛のソネット


]]Z(朝)

裸のおまえは おまえの手のように 素朴だ

裸のおまえは おまえの爪のように 可愛いい
まるくて 薔薇色で なめらかで 軽やかだ

だが夜が明けて おまえがふたたび起き出して
服と仕事の 長いトンネルの中に入ってゆくと

おまえの輝きは消えて 服をまとい 葉を落とし
おまえはふたたび 裸の手にもどってゆくのだ